募集要項の年間休日数を見て、「スーパーの仕事は休みが少なくてきつい」というイメージを抱いている就活生も多いかもしれません。実は、スーパーマーケットの働き方には、シフト制ならではの特徴や休日の考え方があります。この記事では、年間休日の数字だけでは見えにくい、スーパーマーケット正社員の働き方の見方を整理します。
スーパーの年間休日が少なく
見える理由
小売業の平均年間休日は105.7日
小売業では、年間休日が105日前後に設定されているケースが見られます。厚生労働省の調査によると、小売業の平均年間休日は105.7日で、日数だけを見ると少なく感じられますが、年間休日の見え方には、1日の所定労働時間やシフト勤務の仕組みも関係します。
参照元:[PDF] 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/18/dl/gaikyou.pdf)
年間休日と総労働時間の関係

まず注目したいのが「1日の所定労働時間」との関係です。所定労働時間とは、企業が就業規則や雇用契約で定める労働時間のことで、法定労働時間(1日8時間・週40時間)の範囲内で設定されます。
例えば、仮に年間休日120日・所定労働時間8時間の場合、総労働時間は1960時間(年)となります。一方、年間休日105日・所定労働時間7時間30分といった設定の場合、総労働時間は1820時間(年)となり、年間休日120日の場合より短くなることもあります。
年間休日だけでは分からない
働き方の実態
ここでは、一般的なスーパーマーケットの正社員の働き方について、特徴を3つ整理します。
1. 有給休暇を組み合わせた休み方
厚生労働省の2024年調査によると、卸売業・小売業を合わせた有給取得率は約60.6%とされています。土日休みが中心ではない働き方では、年間休日に加えて有給休暇を組み合わせ、連休をつくるなど休み方を調整することもあります。
参照元:[PDF] 厚生労働省「令和6年就労条件総合調査の概況」
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/24/dl/gaikyou.pdf)
2. 平日休みのメリットを有効活用
休みの日数だけでなく、休日の時間の使い方にも特徴があります。スーパーは土日祝日が忙しくなるため、休みが平日に入ることも少なくありません。平日は役所や病院、商業施設などが比較的混雑しにくく、用事を済ませやすい面があります。
3. シフト制ならではの時間の使い方

スーパーマーケットの現場は、早番・遅番などのシフト勤務が基本です。勤務時間帯によっては、仕事の前後に銀行や役所の手続きなどの用事を済ませやすい場合があります。平日休みが中心になるため、混雑を避けて外出しやすいという点も特徴です。
スーパーマーケットの年間休日は105日前後の設定が多く、数字だけを見ると少なく感じる場合もあります。近年は、小売業でも夏季・冬季休暇やリフレッシュ休暇を設ける企業、一斉休業日を導入する企業があります。年間休日の数字だけでなく、1日の所定労働時間によって年間の総労働時間は変わる場合があります。
所定労働時間の設定やシフト制の働き方によって、年間の総労働時間や休みの取り方は企業によって異なります。働き方は企業によって差があるため、「年間休日の日数」だけで一律に判断するのは適切ではありません。






